先日の「バスマスター クラシック エキスポ」の会場、「プラドコ」ブースにて・・・、
「ヒロ 内藤」さんと「ゼル ローランド」さんという・・・、豪華なレジェンドお二人にお会いしまして。
色々とご挨拶させて頂く中・・・、
『遥々アメリカまで来たんだし・・・、折角だから面白いもの見せてあげるよ。』
ってことで・・・、とある「ブツ」をみせて頂きました。
そのブツというのがコチラ。
レーベルの「ポップ-R」に、ゼル ローランド自身がチューンを施したもの。
そう・・・、知る人ぞ知る・・・、否、今や多くの人が知るところとなる・・・、いわゆる「ゼル ローランド チューン」のポップ-R!
そもそも・・・、ノーマルの状態でも十分に・・・、いやいや、かなり釣れるポッパー「ポップ-R」。
そのポップ-Rを・・・、なぜ、ゼル ローランドさんはチューンしようと思いついたのか?
・・・そんなところから、ゼル ローランドさんは説明を始めてくれまして・・・。
・・・で、
・・・その答えは至ってシンプル、「人よりさらに釣りたいから」。
トーナメントでは、ある一カ所の人気スポットで、多くのプロが船団になって競り合うなんてことは日常茶飯事。
そんな集団の中・・・、人と同じことをしていても釣り勝てない・・・、じゃあポップ-Rに手を加え、さらに釣れるルアーに仕上げようじゃないの・・・、ってところが始まりだ・・・、との事。
ただ・・・、
最初はポップ-Rの「動き」を変えることが目的でチューンを始めたそうですが・・・、ここで一つの偶然の産物が生まれます・・・。
それは・・・、チューンを施したことで、抜群に釣れる「音」が出たこと。
動きを良くしようと始めたチューンですが、結果として、あの甘ーいポップ サウンドが生み出されたのです。
そこから、ゼル ローランドさんの「音」に対する飽くなき追求が始まったわけですなw
ではでは、実際にどのようなチューンが施されるのか?
皆さん、ご存知ですよね?
そう・・・、ポップ-Rをサンディングします↓↓↓↓↓
ブース内で実演もされていました!
左の未塗装のポップ-Rがチューン前、で、右の塗装済みのものがチューン後。
この写真じゃイマイチ良く分からないですが・・・、真ん前から写真を撮ると・・・、
チューン前のものが「真ん丸」なカップなのに対し・・・、チューン後は「卵型」であるのが、お分かり頂けますでしょうか。
つまり・・・、口の横側、頬の部分を「削る」ことで・・・、釣れるサウンドが生み出されるのだそう。
真ん丸なカップだとより多くの水を掴んでしまうのですが、卵型にすることで水を掴む量を調整・・・、ゼルのお好みのサウンドに調律。
・・・いやはや、これが皆が欲しがる「ポップ-R ゼル ローランド チューン」のいわゆる『キモ』ってわけですw
なので、ゼル ローランド チューンは「浮き姿勢」や「アクション」などよりも・・・、もっとも重要なのは・・・やっぱり「音」なんだそう。
もちろん、浮き姿勢やアクションも大切な要素ですが、最優先されるのは「音」ってことです。
・・・と、かなり勉強させていただいたクラシック エキスポのプラドコ ブース・・・、他にもヒロさんには色々と教えて頂きましたが・・・、今回はゼル ローランドさんのポップ-Rについて、小ネタ的にご紹介させて頂きました。
・・・あ、ちなみに、もう一つ小ネタを。
ゼル ローランドさんがポップ-Rに使うラインの「ノット」ってなんだと思います?
アクションつけやすいように、「ループ ノット」とか使ってるんじゃないの?・・・って思いませんか?
・・・答えは・・・、抜けにくく結束強度に優れる「ブリンソン ノット」だそうです。
*「ブリンソン ノットって?」・・・ていう方は、お手数ですがネットでググってみて下さいね。
このあたりも、アクションよりも音を重視、尚且つ、トーナメント中に絶対に魚をロストできない・・・、っていうことと関係しているんでしょうかね?